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マドレーヌを作りたくて、食べたくて//

モノは流れです。流れに乗り損ねてもそこまで気にならないときもあれば、ものすごく後悔することもある。どちらかは事後になってみなければわからないものですし、それをどうこう考える前に行動してしまった方が精神健康的にも良かったりします。そうやって重い腰をすっとあげられれば良いのですが、そうもいかないのが人間のこころの難しいところ。特にいろんなことで迷って迷って迷いまくっているときには自分の力だけじゃあ無理です。

今回はふとした流れでマドレーヌ気運が高まり、それをぶつぶつ母に言っていたらマドレーヌ型を買ってきてくれ、そこから一気に流れが来た回でした。

ちょうど学校のお勉強関係で涙が止まらなくなっていた火曜日だったので、気分転換と体力付けに甘いものをドーピングしてやろう、ともくもくと作りました。

お菓子作りの基本として、とにかく工程を頭に叩き込んで手早く、丁寧に作業を進めていくことがまず挙げられます。このおかげで作っている間はとにかく無心。ひたすらバターと、小麦粉と、砂糖と、オーブンの温度と向き合うだけ。これがお菓子作りをやめられない一つの理由だと思うのです。

これは、普段の生活でもまったく同じだと思うのです。ちょっと違うのは毎回決まった型にはまっているだけじゃ成長しないし物事がうまく進まないこともあるかな、というところ。(型にはまっててもマドレーヌのようにぱんぱんにふくらんでみっちりすればいいんですけどね!!型の中に入ろうとするとそうも行かないというか…自然ときゅっと萎縮してしまうような気持ちになります。私の場合。マドレーヌってすごいわあ←)

下準備とイメージトレーニング、それから心構え。お菓子作りでは実践できるこの裏方作業…というか基本のき!の部分を勉強なりなんなりに活かせていない自分がいることに気づきました。

結局お菓子作り以外では念入りな準備をしないし、何より真っ先に「つらい」「辞めてもどうにかなるんじゃないの」「やって何になるの」とぶつぶつ暗ーい言葉を唱えてしまう。こんなだから授業でもテストでもグラグラとこころが揺れてしまうんだろうなあ…自分で余計につらくしてしまっている。

やるからには徹底的にやった方が100倍面白い!

忘れていましたね、いつからかはわかりませんが、、「手を抜ける方向」に考えの重点を置くようになってしまってから。器用に生きれる人ならば、これを考えるまでもなく実行できてしまうはずで、こんなことを考えている時点でできないことは確定しているようなものなのです。でも考えているときは「勉強はもうちょっと削れる」とかぶつぶつ延々と考えているものなので、そんなことには気付けません。

たまーにこうやって思い出しては、またきっと忘れていく。そして辛くなってまた思い出す。これの繰り返しだと思うんです。気持ちが、こころがつらいときは無理せずとりあえず甘いものを口に運んでみるとか、一人になってみるとか、その逆もしかりですよね。何かきっかけを自分に与えてあげたい。

今日、無心になってバターをわしわしかき混ぜているとき、ふと思ったんです。

「あーー、こりゃ楽しいわ、なにか作るって楽しいわ」

これだけでも収穫です。何やっても何見ても心がときめかない日が続いていたので危ないところをマドレーヌに救ってもらいました。

無事おいしいマドレーヌ(外がさくさくなんですよ、、、風味も抜群で。。。)になりましたし、ちまちまと準備すること、それからとにかくやってみること、マドレーヌから学んだ気がします。

まずは型に入ってみっちりふくらんでみるところから。

型から出るのは焼きあがった後でいいので、基本のき、最初の一歩を丁寧に進んでみようと思います。