気迫が前に前に、突き進んでいくような力強さでした。
7歳の牡馬。
鼻白や大きな瞳、どこかかわいい雰囲気のある、実力馬。
小柄さを感じさせないパワーの持ち主でもあります。
ここでばんえいの最高峰を制しました。
おめでとうございます!

第55回ばんえい記念BG1✨
シーズンを締めくくる、ばんえい競馬・最高峰の戦いです。1tのそりを道中何度も何度も息を入れながら曳くその迫力と、人馬の連携は毎年大きな感動を生み出します。
今年は7歳、メムロボブサップが優勝。昨年2着の雪辱を果たしました。騎乗は阿部武臣騎手。ばんえい記念はホクショウマサルで制した2021年以来2度目の制覇。おめでとうございます!
レースは終盤、同世代同士の競り合いとなりました。第二障害を先頭で下りリードを広げたアオノブラック。それを追う形でメムロボブサップが着実に一歩一歩前へ進みます。残り10m程で詰まったアオノブラックをかわしたメムロボブサップ、そこから譲らず一着入線。
最後詰まったアオノブラックも立て直し、ゴール際は僅差の戦いでした。
そこを止まらず譲らず。
メムロボブサップの実力がはっきりと、あらわれたレースでした。
今年は10頭出走でアアモンドグンシン、コウテイを除いて8頭がゴール。
みんな、よーーーく頑張りました!
1tを曳くその姿、全身の筋肉をぐいぐい使って歩くあの迫力が、「ばんえい記念」のイメージに直結します。
再起をかけた馬や初チャレンジだった馬、そして引退レースとなったマツカゼウンカイにキタノユウジロウ。
たくさんの想いが詰まったレース。
まずは全人馬無事にレースを終えたことをうれしく思います。
☟去年のばんえい記念
☟おととしのばんえい記念
今年のばんえい記念も、黒っぽい色を基調にしました。
ばんえい記念の重みをどうやって表現するか。
最大の難点はいつもそこです。
結果、色の数を抑え気味にしつつ、「ばんえい記念」の文字もシンプルにすることで落ち着きました。
まずはおうまに目が行くような完成形に持っていきたかったのですが、、いかがでしたでしょうか…。
私にしては奥行きがあるような、ないような、そんな雰囲気が出ましたので満足しております。
最後におうまの表情。
メムロボブサップということで、とにかくかわいさと、パワフルさを共存させたかった。
ばん馬らしいからだつきにパワフルさを任せて、目はつぶらな感じに仕上げました。
なんとなくはかなさも感じる目つきですが、その奥にある闘志…を描き込むにはまだ技術が足りず。
来年への弾みがつきましたね…!
これで、2022-2023シーズンのばんえい重賞まとめは終了でございます。
たくさんお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!
気付けば、ばんえいの絵を描き始めてから3年ほどが経ちました。
未だに試行錯誤の真っ最中。
ですが少しずつ、自分が描きたいものをそのまま手に、線に、伝えることができるようになってきています。
いちファンアートですし、なかなか上達していかないもどかしさもありますがそれでも大好きなばんえいを、私らしく表現できたらいいなと思っています。
今年度のまとめを3月下旬から4月上旬にかけて、じっくりしていこうと思っています。
こちら含め、来シーズンからも時折、お目にかかれればと思います。
それでは!
1年間、お疲れ様でございました!
来シーズンからもよろしくどうぞーー!
☟今年度、メムロボブサップが獲った重賞たち…!
p.s.3着までの調教師・騎手コメントを読みまして、、、レースの時に出てきた涙とは違う種類のものが溢れてくる感じです。
これだからばんえいはやめられない…っ!
