無題 - ‎2022‎年‎6‎月‎18‎日 ‎21‎.‎21‎.‎42

2022.06.18//プリンのように、じっくり焦らず

プリンを作りました。低温じっくり40分。あんだけぷるぷるっとした仕上がりになるのに実はものすんごく地道に火を入れる食べ物。そのギャップがまた良しです。華奢に見えるものでも裏では案外地道ーーな努力があったり…。そういう努力があるから美しいんですね、この世は…。プリンから見る、知る、気づく、世界。反対に私は、と言いますと…。ふとした瞬間に考えることも、手を動かすことも、やめてしまうことがあります。よくない。一番よくないのが「逃げたくなった時に逃げるぞ、と宣言して終わるんじゃなくてなんとなーく、忘れたかのよーに、それを自分の中からフェードアウトさせてしまう」ところ。逃げるなら潔くいけばいいのに、うじうじ考えて、考えるのをやめて、結果として「逃げた」、と言う状態にしてしまうことが多いです。…なんかね…。書けば書くほどむなしいのですが、自分の悪い癖。いつまでたってもおいしいプリンになれないわけです。強火で急いで、すの入ったプリンになりがち…です…。じっくり焦らず、それでも休まず、どうにかこうにかぷるぷる麗しいプリンになれればいいなあ…って。プリンを目標に生きる日が来るとは思いませんでしたが、プリンを作る中で思ったプリンの「無骨さ」について。心を奪われましたね…。時間もかかるし、絶妙な食感に持っていくために気を遣うし…。だけどその手間に確実に答えてくれる。いいじゃないですか…!たまらない武士っぽさ!プリンなのに!……。お菓子作りは無心になれること、それから今日みたいに新しい気づきがあること、が本当に素敵。キッチンに立つと世界が広がります。ちょっと気持ちが荒れてきたら、時間と手間を惜しまず料理と、お菓子と、向き合う。これだけで大分心が軽くなることもあります。どんな心の治療法がいいのか、その時それぞれだとは思いますが1つの選択肢として、こころの中に秘め続けたい大好きなお菓子作りでした。プリン、おいしかったですよー!

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