とんでもない世界を知りました//Moulin Rouge! The Musical

3カ月前の自分からの、時を挟んだプレゼント。

真っ赤な帝国劇場で体験した初めてのミュージカルは、それはそれはきらびやかな世界でありました。

MOULIN ROUGE! THE MUSICAL

あらすじやその在り方を語る術は私にはありませんので、初観劇の興奮を、綴らせてください。

ムーランルージュ。

出会いのきっかけはニニ役の加賀楓さんです。モーニング娘。時代の彼女に一目ぼれし、こっそり追いかけていた約1年。しかしハロプロ現役当時は直接お会いすることはありませんでした。何度かコンサートに行くかどうか迷いましたが踏み切れないまま、彼女はグループを卒業したのです。

そして卒業後の初舞台がこのミュージカル。

3カ月前、見えない力に後押しされて、前売り券を買ったこと、鮮明に覚えています。

彼女がいなければ帝国劇場なぞ、足を踏み入れることは無かったでしょうから、、、

とんでもない世界に、導いてもらいました。

当日、幕が上がるその瞬間まで、ムーランルージュの世界をほとんど知らずにおりました。

今となっては、サントラや海外公演のダイジェストを予習していくべきだったと心から思います。が、行ってみるまでわかりませんでしたから、次への教訓にすることにします。

無知の状態で行ったからこそ見えたもの、感じたものもありましたから、それはそれでよかったとして、1回見た後に思うことはまた別です。

ニニの立ち位置、周りの役者さんとの絡み、すべてをもう一度巻き戻したい。

記憶のある状態でもう一度あの世界に帰りたい、と思うのです。

記憶を消して…というよりかは、今、物語のすべてを知っているうえで、次見たときに何を思うか、何が見えるかが一番気になるのです。

歌も、踊りも、セリフも、表情も。

ニニだけでなく舞台上で生きるすべての役を、見尽くしたいと心から思うのです。あまりにも目を奪われる部分が多くって、たのしいのにたのしみきれていないと思う矛盾に心がぐるぐるしていたのをよく覚えています。

そして何が凄いって、その赤。赤。赤。

劇場に入った瞬間からどこか黒くも感じる赤に包み込まれました。

なんてたって加賀楓さん、モーニング時代のメンバーカラーが赤。自然と赤は私の中でも大きな意味を持つ色になっていたので、高揚感は人一倍でした。

きらびやか。

ミュージカルからもらうそのパワー、エネルギー。

今までに受けたことのない大きさでした。すべてが生で、たくさんの人間の手によって動く、進むその舞台は、ひとつの芸術作品であり、ひとつの世界でありました。

上手く言葉にできないのは、私に観劇の経験がないからでして…ご容赦を…。

とんでもない世界を、知ってしまいました。

物語の中の人生の考え方や捉え方からもちろん大きな影響を受けましたが、何よりミュージカルの雰囲気に、それからしか得られない栄養をもらいました。

あの世界にどっぷり数時間浸かることで、日常生活の考えががっつり変わる…というわけではなくって、日常生活のための元気が120%補充される感じ。

登場人物の思い、背景に惹きこまれるうちに、自分に融合していくような感覚にも襲われましたが、幕が下りると案外戻ってこれる。

余韻に浸りながらも日常に戻っていける。それも一歩一歩確実に。元気とあつい気持ちをもらえて、そして全部持ち帰れました。

ああ、いい夢見たな、、

というのに近いです。ムーランルージュの世界がかなり自分の生活とかけ離れているのも大きいと思いますが、登場人物のようになりたい…(あの体系憧れる、歌声すてき、、などは何百回も思いますけど!!!)よりかはあの空間に吸い込まれるのが楽しいというか。

うーん、言葉にするのが難しい…。

しかしまあ、なんてたってたのしかったのです。

もう一度行きたいのです。

目が足りなかったのです。

どうにも文章がまとまらないです。

感動を記したかったのですが…無念…。

初めてのミュージカル、初めての生で見る加賀楓さん、もといニニ。

感動と衝撃を一身に受けて、夏のはじめに、大きな大きな思い出ができました。

ありがとうございました。