とある漫画と出会って、そして新選組の、土方歳三のいわゆる「沼」に入って、早8…?年????
あっという間に時は過ぎて、歴史は増えていくけど、歴史上の人々はいつも「そこ」に居てくれている気がする。むしろ年々研究が進む中でどんどん近づいてきてくれている気がする。
そんな不思議な感覚が大好きだから、私は歴史が、新選組が、土方歳三が、大好きなんです。
今年も、この日がやってきました。
没後150年を超えて、「今頃お空の上で何をされているんでしょうか」とか、そんな言葉は似あいませんね。
しかも漫画や史料の中でお名前を見ることが多いから、なんとなく、なんとなく、いつだって一緒の時代を生きている気さえする。いわゆる妄想ってやつですが、許してください…今日くらいは…
私が新選組と出会ったのは小学5年生のとき。
母が図書館で借りてきた漫画、「風光る」を読んでから(母は昔から読んでた)。学校の授業としての歴史は嫌いではなかったけど、特段好きでもなかった私。だけどなぜか大ハマりして、そこから幕末特化型の歴史オタクになりました。ひたすら風光るを読んで(当時は完結してなかったけど…)、手あたり次第新選組の本を読んで、幕末の本を読んで…。学校の教科書は幕末のページが少ない!!と文句を言ったり…。ものすごく懐かしい思い出です。
風光るで新選組の面白さを知って、風光るの土方歳三が大好きになって。
日野の土方歳三資料館に行って、「リアル」な土方歳三も大好きになって。
その時は「いつかは幕末に行ける!」と思っていたので(なぜか)。土方歳三に会える日を待ちわびていました。ほんとの話です。小学校高学年にもなって恥ずかしいようなさみしいような…ですが…ほんとです…。
そこから風光るを集める日々。高校に入って完結したので、風光るを読むといろんなときの自分の記憶も一緒に思い出します。風光るは私の青春。
そうそう、完結する前に北海道に行っていて、五稜郭、奉行所、碧血碑、そして最期の地…と聖地巡礼北海道verをしていました。その時もまた、土方歳三の魅力に心を押しつぶされまして、幕末に生まれたかった…と心底思いました。根本的なところは小学校から変わりません。幕末行ってみたい。
そして今。
こうして5月になるとなんだか胸がざわざわしていてもたってもいられなくなります。5月だけじゃなかったりもするけど…
いつだって土方歳三は私の推しであり憧れなんだな、と思うんです。
どこまでが後世に作られた土方歳三なのかはわからないけど、それでもいいな、って。何が本当のことで、何が作られた出来事で、というのは関係なくって、没後150年を過ぎても、今なお語り継がれて、大切に想われて、愛されて。そんなスケールのでっかいヒト、、、惚れる以外ないなあ…、小学生の自分、イイ目してるじゃん!と思うわけです。はい、大好きです。
…という思いを精一杯絵にしたかったのです。
しかし画力には限界があって、いくら頭の中で妄想しようとなかなか手を伝わって出てきてくれない。もどかしさがものすごくって、一度描くのをやめようとしてしまった自分もおりました。
結局、上に載せたような感じで仕上がったのですが、、、
歳三さんはもっとイケメンだよね…()わかってます、作者が一番……。
そしてお馬。
歳三さんの最期に一緒にいたであろうお馬。
騎乗していて、それでお腹を撃たれて…ということだから、お馬が頭を下げていたのか、それとも横から狙われていたのか、お馬も一緒に…だったのか、わからないです。
最期の状況はどうあれ、歳三さんが落馬したときお馬はどう思ってたのかなあ…などとぼんやり考えているうちに、なぜか「お馬が土方歳三に話しかけるの図」になっていました。
当初は、
🐴「としぞうさぁーん、さいご、(弾丸を)よけきれなかったねえ、ごめんねえ」
歳「……ん……それも俺らの運命だったんだろ……」
的な!!的なね!?セリフを付けようかと、ブツブツ考えていたんです。
…スペース的にも、私の画力的にも、ちょっと実現不可だな…ということで没ネタです。ここで供養……。
ともかく!!
新選組と出会った当初はお馬にはまったく興味がなかった私、土方歳三が最後の最期に乗っていたお馬のことなんて眼中になかったんです。
それが今、いつのまにかばん馬ファンになって、お馬が好きになって、改めて土方歳三の最期を見ると、、、
あら不思議、視点が変わってる……。
「撃たれたのは歳三だけ?」「歳三が落馬したあとは?」「歳三クラスならお馬と会話できてたんじゃない(?)」
いろんなことが気になって仕方なくって、今年はお馬を絡めた絵を描いたんです。
ずっと好きなもので、もう土方歳三や新選組の「いた」事実は変わらないけど、少し増えた新たな知識と、興味が、また違う視点を与えてくれる。
一味も、ふた味も違う歴史を見せてくれる。
これも歴史の面白いところだと思っています。
たまらん!
ながながと書いてしまいましたが、今回の絵のコンセプトは「きっと、きっと、歳三さんは最期に一緒にいたお馬としゃべっていただろう!」という私の妄想であるということ、終わりにもう一度書いておこうと思います。
お馬が好きになって、また新たに生まれた土方歳三への視点。
そして人生の教科書の1つ、「風光る」。今も昔も一度読めば元気になるような、そんな力を持った漫画なんです。私にとって。言葉足らずですが風光るへの私の「愛し度」、伝わっていたらなんだかうれしいです。。。
来年はどんな視点を持って、5月11日を迎えるのでしょうか。
願わくばもう少し画力を持って臨みたいところ…。
今年もまた、土方歳三の「追っかけ」に勤しみたいと思います。
さいごまで読んでいただき、どうもありがとうございました…!!
ちなみに…
たしか、「ヒジカタ君」を先に知って、大好きになって、ラインスタンプを買って、、
その次にばんえい競馬を好きになって、「ばんば君」を知って、大好きになって、ラインスタンプを買って、、
同じ方が描かれている…!と知った時の興奮のしようは言葉じゃ表せません。道理でヒジカタ君もばんば君も心にささりまくるわけで…と妙に納得しました。大好きです…。